日本人のための病気にならない食べ方

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■「パンよりご飯を食べよう!」とCMが流れたかと思うと、「砂糖はもちろん、お米も糖質だからダメ!」と言われる。何が正しいの?1950年代は、食事は高カロリー・高タンパクであることが体を健康にすると考えられていました。お見舞いに卵が喜ばれたほどです。しかし、飽食・過食の時代になると、「卵はコレステロールが多いから注意しろ」。卵の評価は落ちてしまいました。それが今や「コレステロールはそこまで問題がない」、「卵は1日好きなだけ食べても構わない」などと。■「栄養学が日本人の食事をダメにした」管理栄養士の私が言うのもおかしな話ですが、私そうした主張を繰り返してきました。いまの栄養学には、「食べるとはどういうことか?」を理解するためのポイントが欠けていると感じるからです。食べたいからつくるのではなく、つくれるものを食べる歴史を振り返れば、自然条件が農を決め、農が食を決めてきた。いまでも多くの国がそうです。いまの日本はどうでしょうか?季節も考えず、外国から食材を取り寄せ、食生活を成り立たせています。そうしたゆがみが見落とされたまま、健康法、食事法が生まれては消えていきます。出回っている情報がおかしいか、そのうち、判断がつかなくなります。本書ではそれを「情報過食症」と言っています情報過食症に蝕まれている皆さんに、そもそも食べることはどういうことか、わかりやすくお伝えしていきます。

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