ジャイナ教

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ヒンドゥー教や仏教と並ぶインドの伝統宗教、ジャイナ教。古代インドで仏教とほぼ同じ時代・地域に誕生したこの宗教は、やがて世界宗教としてインドから世界に広がっていった仏教とは異なり、いまもインドの地に深く根を下ろし、約2500年にわたりインドの文化や経済に大きな影響を与え続けている。「ジナ(輪廻から“勝利した者”)の教え」を意味するジャイナ教は、紀元前6ー5世紀ごろ、24人目のジナとされるマハーヴィーラという祖のもとで、反バラモン主義運動として興った。輪廻と業(カルマン)を前提とし、厳しい苦行によってそこからの解放を目指す宗教である。ジャイナ教の世界観では、宇宙は永遠に興亡を繰り返し、衰退の時代には救済者が現れて教えを説くとされる。人間はその世界での行為によって業が霊魂に付着し、果報を生むため、輪廻から逃れることができない。輪廻を断つためには、行為そのものをできる限り停止し、すでに付着した業を苦行によって落とさなければならないと考える。本書では、不殺生・非暴力の徹底と無所有を中心的な教義とし、あらゆる存在に生命を認め、その生命を何より尊重するという希有な宗教、ジャイナ教について、その知られざる歴史、教義、戒律、白衣派と空衣派という二大分派の違い、そして出家者と在家信者の実践をわかりやすくまとめた。[本書の内容]第1章 序言第2章 ジャイナ教の興起した背景第3章 六人の自由思想家の教説第4章 マッカリ・ゴーサーラ第5章 祖師マハーヴィーラの生涯第6章 白衣派の聖典愛7章 空衣派の聖典第8章 ジャイナ教の教義第9章 ジャイナ教の生活第10章 ジャイナ教の戒律第11章 ジャイナ教の在家信者第12章 不殺生の教えと霊魂の種類第13章 現在のジャイナ教教団第14章 ジャイナ教と仏教の比較ジャイナ教を知るための文献案内あとがき解説 河﨑豊*本書の原本は、2006年に現代図書から刊行されました。

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