中上健次 電子全集5 『紀州熊野サーガ3 女たちの物語』

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あらすじ

南紀(なんき)和歌山の古座から新宮へ、十五歳の春に奉公に出た私生児フサの半生記。『鳳仙花』は、中上健次の母・ちさととその母系一族に贈られた美しい讃歌でもあった。南紀の風土の恩寵によって少女から女へと成長するフサは、やがて子を宿し、母となって女性としての業を背負うことになる。兄の死に次いで襲いかかる夫の死、食糧難の戦時下を四人の子供を抱えて生き延び、敗戦直後には秋幸という私生児を産み、他に女を作った男を捨てるフサ。やがて彼女は、もう一人の男と出会い秋幸一人を連れ子にして新世帯を持つ。紀州熊野サーガの主人公・秋幸誕生の原点がここにある。『紀伊物語』は、大島生まれの佐々木道子をヒロインとした一連のサーガの周縁に位置する作品。『鳳仙花』、『紀伊物語』という女たちの物語によって、中上作品の舞台は新宮から紀伊半島を西南方向に下り、熊野灘から枯木灘へと海沿いにシフトする。商人や網元の住む大島の地下(じげ)の箱入り娘である道子は、元女郎の母の面影を追って新宮の「路地」にたどり着き、母に関する噂を追跡するうちに、サーガ(物語群)のヒロインに姿を変えるのである。ほかに、短編連作『水の女』を収録する。特別寄稿として、長女・紀の回想録「家族の道端」(5)、現代作家が語る「中上文学の神髄を語る」(2)村田沙耶香を掲載。付録:生原稿や原作映画シナリオの他、『鳳仙花』創作ノート等を収録した「特別資料」(4)、家族とのスナップ写真からなる「中上健次 写真館(3)」を収録。【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。※この作品にはカラー写真が含まれます。

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