華は天命を診る 莉国後宮女医伝

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あらすじ

女子太医学校を卒業した19歳の新人医官・李翠珠(り・すいしゅ)は、市井の医療院で研修をスタートした。いずれは地元・南洲に帰り、実家の医院を継ぐつもりだ。いまだ、世の風潮は女性が職業を持つことへの根強い反発がある。そのため、患者に見下されるなど嫌な思いをすることも少なくなかった。だが、師匠であるベテラン医官・拓中士は評判の人格者で、翠珠はやりがいに満ち溢れながら仕事をしていた。ある日翠珠は、懇意にしている薬店に、御史台(監察官)の捜査が入った現場に遭遇する。調査にやって来た若き官吏・鄭夕宵(てい・ゆうしょう)曰く、数か月前に流産した皇帝の寵妃・河嬪(かひん)の殿舎から堕胎薬が見つかり、薬を盛られて流産した可能性が持ち上がったらしい。そんな折、第一妃・呂貴妃(ろきひ)が後宮の外部の薬店と取引をしていたことが判明し、彼女に嫌疑がかかっているのだという。重要参考人としてあわや捕縛されかけた店主を、翠珠は医学的知識を根拠に救う。その数日後、とつぜん翠珠に後宮への配属替えが命ぜられる!指導官の先輩女医・晏紫霞(あん・しか)は、花も零れる絶世の美女だった。医術の腕も相当なものらしい。突如配置換えさせられた理由も不明だし、市井の医院で働きたかった翠珠はがっかりするが、夕宵や紫霞と関わるうちに、彼らの内面を知り、よき関係を築いていく。しかし今度は、呂貴妃が体調を崩し、その原因を探ることになった翠珠は、後宮のいざこざに巻き込まれていき――。後宮にはびこる病を、怜悧でキュートな新米医官が解き癒す。ページをめくる手がとまらない! 面白さ100%の中華警察医療ミステリ、開幕!

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