【定常】dブックデー(2026年4月)

TPPで日本は世界一の農業大国になる

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来るべきTPP締結の日。その日は刻々と近づき、全国が賛成派と反対派に色分けされているようである。とくに農業は、当事者以上に国会議員などが大きく旗を振っている。 そんななか、あくまで農業従事者の目線でTPPを語っている本書は、貴重な一冊だ。著者は言う。「日本の総世帯5000万のうち、農業の所得がメインの家族は40万世帯。わずか0.8%である。農産物売上が1000万円以上の経営者層に限れば14万、0.3%が国民の購買・消費する国産食料の60%超を生産・販売している。日本の3分の1が農家世帯であった1960年代と比べれば、100分の1だ。一方、農家の総生産額は現在、2兆円だった当時の4倍、8兆円を超える。つまり、単純計算で約300倍の能率向上を実現済みだ」と。 つまり、すでに農家は先を見越し、先行投資をし、経営体質の強化も済ませているというのだ。マスコミは農家の古い体質を執拗に取り上げるが、いまや農家は現代ニッポンにおいて、選りすぐりの超少数派・超エリート集団とも。「前近代の尺度で農業や食料問題を我が物顔で語り、TPPがやってきたからと彼らの未来を絶望視する農水省や農協、評論家の言動は罪」、「農業経営者をなめてはいけない」という主張を徹底的に検証した本書は、TPP賛成派、反対派ともに必読の書であることは間違いない。

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