侠

購入済み
シリーズ
全1冊
作品情報
かつては名うての博徒、今や寂れた蕎麦屋の銀平。最期に挑むは自らの生を賭した大博奕。人生の黄昏に涙する、時代小説の新たな傑作!文庫シリーズ『落としの左平次』も大好評の著者、第26回大藪春彦賞受賞作!たとえ落ちぶれようと、塵芥のように死んだとしても、一生懸命に生きたという事実は変わらない。ちっぽけな存在でも、誰かのために命を燃やすことができる。ひとりの男の生涯を通じて、作者は人間の生きる意味を謳い上げているのである。細谷正充(書評家)――本書解説より