男性にくらべ女性は、若年層でがんに罹患することが多く、20代~50代では男性の発症数を上回ります。その多くが乳がんを含んだ婦人科系のがんです。本書のテーマである子宮がん・卵巣がんは、妊娠出産や性生活といった、人生において大切なことがらに影響を与えるため、治療法の選択がその後の生き方にも大きな意味をもってきます。また、婦人科系のがんは近年、治療成績が向上したことから、発症後の長い人生を考える意味でも、治療法の選択は重要です。本書は最新の治療法を紹介しつつ、そのどれを選択すべきかの判断の助けとなるよう編集しました。