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赤ちゃんにメスを入れる

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作品情報

どんなに重い疾患をもって生まれてきた赤ちゃんでも、その命を救うのが小児外科医の使命。透けて見えそうな脆い内臓にメスを入れる、その超絶な世界の克明な記録。少子化に歯止めがかからない現在、子ども一人ひとりの命が貴重であり、その意味で小児科・小児外科の重要性は高い。また、先天異常の疾患を持つ赤ちゃんは一定の確率で生まれるから、そうした赤ちゃんを救うためには小児外科学という学問や、小児外科医の存在は絶対に必要である。小児外科医として19年間、およそ1800人の子どもの手術に関わった著者が、自身の体験をもとに、小児外科学という学問の実際を伝える医療ノンフィクション。発生学との接点を重視しながら、なぜこういう先天性疾患の子が生まれ、どういう手術をすれば治るのかを解説。将来医師になりたい若い人、初期研修中の医師、さらに疾患を持つ子の親御さん、家族に伝えたい、知られざる小児外科の世界。成人の外科医から「よくあんな小さな体に手術ができますね」としばしば驚かれる。(…)しかし体の小ささは問題ではない。小児外科の技術がもし特殊だとすれば、その理由は子ども(特に赤ちゃん)の身体、臓器、組織がとても脆いことにある。(…)赤ちゃんの腸の壁は内腔が透けて見えるくらい薄く脆い。新生児の柔い組織を縫い合わせるのには、やはり経験と技術が必要になる。(「はじめに」より)【目次】はじめに第一部 立ちはだかる壁1 腸が胸の中に入り込み治療は難航を極める──横隔膜ヘルニア2 謎に満ちた最凶最悪の小児がん──神経芽腫3 先天性なのか後天性なのか未だに不明──胆道閉鎖症4 胎児手術という新しい治療法──脊髄髄膜瘤第二部 最も急を要する手術5 生まれてたちまち唾液を嘔吐──先天性食道閉鎖症6 合併奇形を多く伴う腸閉塞──先天性十二指腸閉鎖症7 腸閉塞として生まれてくる──先天性小腸閉鎖症8 最悪の場合すべての小腸を切除──腸回転異常症9 腹から腸が飛び出て生まれてくる──腹壁破裂10 診断が遅れると命に関わる──腸重積第三部 高難度の手術が必要な疾患11 大腸の壁に神経がないため腸が動かない──ヒルシュスプルング病12 肛門がない赤ちゃん、手術は極めて難しい──鎖肛13 膵管と胆管の長さに数ミリの異常──先天性胆道拡張症第四部 確実な進歩14 腹腔鏡手術で大きく治療成績が改善──重度障害児の胃食道逆流15 どんなに巨大な腫瘍でも摘出可能──ウイルムス腫瘍(腎芽腫)16 世界中の医者が力を合わせて治療──肝芽腫おわりに

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