カシオペア

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あらすじ

◆第二句集香水を一滴をんな取り戻す美音さんの句はかなり大胆な試みのもとにあることがわかる。いままでの美音さんの句全体を見渡してみると必ずしも試みが成功しているとは言えないものもあるのだが、そうした不成功を怖れないところが美音さんの特徴とも言える。むしろ、ここからまた何か新しいものが生まれるのではないかという期待が生じてくるのである。序より・大輪靖宏◆自選十二句連山を統べ大阿蘇の野火走るこの先は獣道かや山桜荷風忌やソーヌゆつくり蛇行してときめきは晩年に来よ桃の花国境は青き海なりつばくらめもう少しで星を摑めるハンモック美しき刻を重ねて滴りぬあるがまま溺れてみたき芒かな十六夜のしづかに潮の引きにけりアサギマダラ色なき風に抗はず家系図に一人加ふる春隣初夢や手には届かぬ北極星

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