空間の名づけ

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あらすじ

【建築・都市レビュー叢書 第7弾】 2022年住宅建築賞受賞の建築家、初の思索的エセー。 建築論・都市建築表象論に内省的問いを投げかける。 20世紀初頭からはじまるモダニズム建築は、産業革命による建築の工業化を背景に、鉄、ガラス、コンクリートを素材に、機能性・合理性を重視する標準的なスタイルをもった建築物を世界中に生みだしましたが、それは建築物のみならず、建築言語の刷新あるいは標準化でもありました。 なかでも、「空間」という言葉がその受け皿となり、広く流布しましたが、しかしその使われ方は一様ではなく、実際にはさまざまな建築家たちがそこに異なるアイディアを仮託することで、多義的な、ときに曖昧な意味を持つようになりました。 他方で、その建築言語は、設計者/施工者/住まい手の分離を前提とするという特徴をもっており、つくる側/つかう側という分断を不可避的に生みだしました。その亀裂は、モダニズム建築が世界を均一化していく過程で、より深まっていきました。 こうした分断をまえにして、「空間とは何か?」「空間になぜ名前があるのか?」「空間になぜ私たちは名を与えるのか?」という原初的な問いにあえて立ち戻りながら、つくる側とつかう側の「重なり」をあらためて探求するのが、本作品です。 木村徳国・堀口捨己の家屋文鏡論、アップルトンの眺望-隠れ場理論、コーリン・ロウの透明性論、パースのアブダクション理論、フィリップ・デスコラの自然の人類学、バーバラ・スタフォードのヴィジュアル・アナロジー論などを縦横無尽にそぞろ歩き、ゲゼルの自由貨幣、アニメの聖地巡礼、ソクラテスの記憶、共感覚、民藝、子どもの秘密基地、動物の巣、山言葉、文化盗用、コンテクスチュアリズム、アナキズム、共同体、ユートピア、シュルレアリスム…と道草しながら、名づけの森を探索してきます。

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