葵の紋を継ぎまして。

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作品情報

「美喜ちゃん、あとはよろしくね」叔父の第四代当主、徳川慶朝に託されたのは、歴史ある徳川慶喜家の「家じまい」を果たすという、重い重い役割でした。約6000点の歴史資料と東京都の史跡指定も受けた約300坪の墓の預け先を探す、一風変わった家じまいの道のりが始まりました。嫁入りして離れたはずの家の当主になり、日々あわあわと奮闘。徳川家康の肖像画にそっくりとSNSで話題になったり、あれよあれよと時の人になった著者を、ちょっぴりさみしそうに見つめている旦那さんの姿だったり。「女性当主」は前代未聞のゆえに、なかなか受け容れてもらえない苦しさもありました。それでも、歴史に向き合う中で見えてきた、「徳川慶喜家」のすがたとは――。======= 家を継ぐ、というのは、一体どういうことなのでしょう。ふと我に返ると不思議な気持ちになるときもありますが、「現代の大政奉還」なのだと考えるようにしています。徳川慶喜家の歴史はそのまま日本の歴史につながるものであり、その歴史を国にお返しするのが私のつとめと思っています。(はじめに)=======

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