蛍火艶夜 下巻
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シリーズ
全2冊
作品情報
反芻者続出の話題作、完結。本編に描き下ろし72頁を加えた超濃厚コミックス! 「あの時の貴様は 本当に綺麗だった」 1945年3月。 2週間も何ひとつ戦果を上げられず、ばくちのような出撃は軒並み空振り、 鬱憤のたまった兵たちのケンカに、「作戦会議」と称した宴会……と、 その日は生真面目な坂ノ上庚二少佐にとって、とにかく不愉快な一日だった。 乱痴気騒ぎに嫌気がさし、見廻りを口実に宴会を退出した坂ノ上は、 兵舎に戻るや否や、慌てて逃げる人影を目撃した。 空き部屋から聞こえた物音に、胸騒ぎを覚えながら扉を開くと、 そこには……。 (『坂ノ上庚二少佐前編』) 時は第二次世界大戦末期。苛烈な争いのなか、国の為、自らの命を武器に闘うべく募られた特別部隊。“神風特別攻撃隊”——…。 焦燥、憧憬、苦慮、希望、そして慕情。 生命の灯が揺らぐ日常で、魂をぶつけあう漢たちの秘められた夜7編に加え、 特別描き下ろし『淀野と正雄』『戦後』『酒井千代松大佐編』『しろくろ』の4編を収録。 特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、号哭の下巻。