【定常】dブックデー(2026年4月)

実説 城谷怪談 撰集十二

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シリーズ

全20冊

作品情報

1.「壁向こうの風呂場」体験者がまだ二十代の頃。引っ越し先のアパートは古いワンルームで角部屋だった。住まいを始めて間もなく、夜になると水が滴る音が聞こえるようになった。確かめてみても自分の部屋で水漏れを起こしている箇所はない。幾晩も続く水滴の音に困惑していたある日、遂に彼の部屋を人ならぬものが訪ねて来てしまった。2.「大峠左カーブ」体験者は当時三十代の屈強な男性。数年前まで勤めていた運送会社での事。彼は長距離トラック運転手だった。ある日会社が新しいカーナビを導入したというので早速目的地までの住所を設定し、軽快に荷物の集積所を出発したのだが。旅慣れた道中の差し掛かった峠も半分を超えようとしたとき、突然音声ガイドが奇妙な指示を訴え始める。3.「嘘から出た真」怪談に興味がないというエミちゃんをどうにかぎゃふんと言わせたいという思いから、最後まで聞くと祟られるという都市伝説を語って聞かせたのだが、効果はなかった。ところが翌日からエミちゃんの様子がどうやらおかしい。そもそも作り話で実際には起きないだろうと思っていた枕元に老婆が出てくるお話が夜ごと現実となっているという。そのお話は、最後祟り殺されるという結末。言霊にまつわる城谷の体験談。4.「網走Hホテルの怪」北海道在住の体験者の男性がまだ若い頃に、当時付き合っていた彼女とドライブに出かけた時のこと。行先も決めずに遠出をして気付けば深夜。たどり着いたのは網走。引き返すには時間がかかりすぎるし、翌日は休日ということもあり、市内で一泊しようとホテルを探したのだが。どこも満室で、諦めかけた時、一軒の元モーテルらしいビジネスホテルを見つける。彼女が先にシャワーを浴びるということで、一人でごろりとベッドに横になると、どこからともなく鼻歌のような声が聞こえてくる。

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