親を「住みなれた家で見送ってあげたい」と思ったら読む本
購入済み
シリーズ
全1冊
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。「できるだけ家で暮らしたい」そんな親の願いにどう向き合いますか?在宅看取りを45年間サポートしてきた医師が伝える、親子で後悔のない最期を迎えるための「生活支援」「介護」「在宅医療」「ターミナルケア」を1冊にまとめました。【CONTENTS】PART1 住み慣れた自宅で暮らす老後のススメ老後も自宅で暮らす幸せ仲のいい「ご近所さん」と離れたくない高齢になってから新天地に移転すると……老人ホームに入ると安心なの?失われた「心の充実」老人ホームはゆっくり考えればいい田舎の不便な生活と生きる底力車を運転して自家製野菜を販売する94歳!「今日、用事がある」「今日、行くところがある」知的活動で認知症のリスクが大幅にダウン!働けるうちは働いたほうがいい本当の「勝ち組」とは?人生百年時代を健康に過ごすコツ元気になれる生活習慣の後押しを健康診断を元気な老後に活かして年一回の健康診断を習慣に受けたもん勝ちの「がん検診」がんは早く見つけて退治する健康診断と認知症PART2 自宅暮らしを支える在宅医療かかりつけ医、いますか?医師と患者さんとの「会話のある診療」遠慮なく医師に話して在宅医療を知っていますか?在宅医療に関わる専門職在宅医療を行う診療所(病院)とは?在宅医療を受ける理由は様々在宅医療を行う医療機関の種類と基準新たに在宅療養支援診療所を探す場合PART3 ぼくが続けている在宅医療在宅医療の昔と今介護保険制度の導入が転機に介護保険制度/ケアマネージャー居宅介護支援事業所在宅医療チームとITSNSサービスをフル活用医療者、患者さん双方のメリットが大きいメンバーの持ち味を活かしてオンライン診療と在宅医療は相性がいい自宅暮らしに欠かせないデイサービス要介護認定の受け方要介護認定の手続き自宅でできないことができる通所を拒否するときは……「断固拒否!」から週に一回の通所に顔見知りがいるデイサービスへ親が認知症になった!体が動く時期と寝たきりになってから周辺症状(BPSD)その人らしく暮らせるように支える忘れちゃってもいい!困ったときは第三者に相談を施設への入居を検討するPART4 親を見送るとき人生のエンディングをどう迎えるか今はターミナルケアが主流リビングウィルノートとは?書けなくても、気持ちがわかればいい自然の過程で迎える尊厳死ご家族・ご本人の終末期の医療に関する意思確認積極的治療を考える前に……「自宅で見送る」ということ旅立つときの様子とは?あとどのくらいの命でしょうか?自宅で最期を迎えたい人は増えている高齢の妻をIT、在宅医療チームが支えた看取り妻と娘夫婦が守った穏やかな最期親を想う気持ちに変わりはない病院や施設での看取り【著者より】医師だった父の死をきっかけに、ぼくが生まれ育った島根県益田市で小さな診療所を開業したのは、1982年、今から40年以上も前のことです。長く田舎の地域医療に関わりつくづく思うのは、「田舎の高齢者は強くたくましいなあ」ということです。人口も少ない交通も不便な土地で暮らすには、まずは体が元気で、仕事でも家事でも役回りでも、なにかしら「やること」があり、「日々の楽しみがあること」です。これがこの地域で暮らす高齢者の「強さ」「たくましさ」「明るさ」の源にあるように思います。そして多くの人が、長いこと「住み慣れた家」で暮らしています。独居の人もいれば夫婦、家族で暮らす人もいますが、隣近所がお互いの家を行ったり来たりしながら、地域ぐるみで高齢者の暮らしを支えています。そしてぼくは、この地域の人々ができるだけ長く住み慣れた家で暮らせるように、在宅医療を続けています。こうした地域の特色は、田舎ではさして珍しくもないのでしょうが、「うちのお母さん(お父さん)、『老後はずっと自宅で暮らしたい』と言っているけど、大丈夫なの?」「足腰立たなくなったらどうするの?」など、高齢の親を持つ、特に都会やその郊外で暮らす人にすれば、年老いた親がこの先も自宅で暮らすのは、ちょっと不安かもしれませんね。でも、親がずっと自分の力だけで自宅生活を続けるわけではありません。今は介護保険制度や在宅医療も普及して、社会全体で高齢者を支えるしくみができています。また、親の「心と体が健康である」ことは、自宅で暮すためにはとても大切です。これについては、ぼくの居る地域の高齢者の暮らしぶり、健康管理のポイントや高齢者を支える在宅医療のあり方などを参考にして頂きたいと、詳しくまとめました。そして、読み進めて頂くうちに、「人は、人の温もり」と「つながり」があれば生きられる―。そんなことを思うきっかけになり、みなさんの親の満足した老後に活かして頂ければと思います。令和4年度の厚労省の調査では、「自宅で最期を迎えたい」と回答した人が43.8%に上り、叶うものなら最期まで住み慣れた家で過ごしたいと思っている人が実に多いことがわかります。在宅での看取りは、言葉でいうほど簡単なことではありません。でも、もしあなたの親が「最期は住み慣れた家で見送ってほしい」と希望するなら、看取りについて様々な知識をつけ、理解を深めておくことも必要です。そう思い、ぼくの長い在宅医療における看取り経験から、お話しできることを最後の章にまとめました。いくつになっても子どもを心配し、心を寄せてくれた親を、最期まで住み慣れた家で過ごさせてあげたい――。そんな思いでこの本を手に取ってくれたみなさんのお役に立てることを、著者として、高齢者医療に取り組む医師として、心から願います。著者 松本祐二医師。医療法人たいじん堂理事長・松本医院院長。1979年昭和大学医学部を卒業、同大学に勤務。1982年父の死を機に江戸時代から続く松本医院を継承(8代目)。内科、小児科、アレルギー科を標榜して地域医療に取り組む傍ら、学校保健、産業保健や終末期医療などにも携わる。労働衛生コンサルタント、認知症サポート医。(公財)日本尊厳死協会中国支部副支部長、国際ロータリー・ポリオ根絶コーディネーター、浄土真宗本願寺派参与。NPO法人島根糖尿病支援機構理事長、(公社)益田市医師会会長、(一社)島根県医師会常任理事、島根県性教育連絡協議会会長、島根大学医学部臨床教授などを歴任。
- 著者
- 出版社 日東書院本社
- ジャンル
- シリーズ 親を「住みなれた家で見送ってあげたい」と思ったら読む本
- 電子版配信開始日 2026/10/15
- ファイルサイズ - MB