義姉さんと呼ばれた夜
購入済み
シリーズ
全1冊
作品情報
夫を亡くした尤碧禾は、亡夫の弟を連れて故郷を離れ、上海の片隅で小さな店を営んでいた。余計な詮索を避けるため、二人は周囲に「従姉弟」だと偽って暮らしている。そんな彼女が、ひょんなことから関係を持つようになった相手は、上海でも名の知れた若き富豪・万淙生。冷たく寡黙で、何もかもを手にしている男。偶然から始まった関係は、名もないまま続いていた。自分と彼の間には、決して埋められない隔たりがある。この関係は、いずれ終わる。そう思っていた尤碧禾に、ある夜、万淙生は淡々と告げる。「明日の朝、籍を入れに行く」言葉を失った、その時。一本の電話が鳴った。「義姉さん、明日は兄さんの命日だ。俺と一緒に帰る?」亡夫の弟が、昔のままの呼び名で彼女を呼んだ。その一言を聞いた瞬間、万淙生の眼差しが凍りつく。「……義姉さん?」隠していたはずの秘密が、もっとも知られたくない男に暴かれた夜。冷たい声が、耳元に落ちる。「泣くな」「お前の前夫は、そうやって教えたのか?」
- 著者
- 出版社 BCCKS Distribution
- ジャンル
- シリーズ 義姉さんと呼ばれた夜
- 電子版配信開始日 2026/06/19
- ファイルサイズ - MB