日本動物民俗誌
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作品情報
山海の神か、田の神か。贄か、神使か、妖怪か――。サル・キツネ・オオカミ・クマからネコ・トリ・ムシ・サカナまで、日本人は動物たちをいかに認識し、どのような関係を取り結んできたのか。膨大な民俗資料を渉猟し、山/海、家畜/野生、大きさ、人との類似などの基準によってその歴史と構造を明らかに!25種の動物ごとの章立てで、「事典」的なニーズにも対応。(解説:小松和彦)【本書に登場する主な動物たち】[キツネ]気高き神の使者は、やがて商業神、憑きものへ[イヌ]化け物の正体を見破る特異な辟邪力[ネズミ]経典荒らしが転じ、仏法の守護者に?[オオカミ]なぜオオカミだけ? 「産見舞い」に赤飯を[ネコ]擬人化の果てに、愛する人の形代に[サカナ]山神はなぜ毒棘持ちのオコゼを愛したのか[ウサギ]ウサギvs.サルvs.カエル「動物餅争い」の結末は?[カニ]甲に浮かぶ悲運の英雄たちの無念……