「政治家」昭和天皇 ――本当に象徴だったのか
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最新研究と新資料でいま明らかになる天皇の実像戦後の政治外交史研究においては、天皇・皇室そのものを論じることは稀であり、いわば「天皇なき戦後史」が常態化している。歴史学系と政治学系の研究の狭間にあって空白地帯になってきたからだ。そこで本書は、日本国憲法のもとで昭和天皇は本当に象徴だったのか、つまり、天皇は政治外交に関わっていなかったのかを、第一線の研究者の最新の知見を結集して問うものである。昭和天皇の政治外交との具体的な関わりを通じて、「政治家」としての実像を浮かび上がらせることを目指す。【目次より】はじめに――なぜ昭和天皇と戦後日本の政治外交を論じるのか(小宮京)第一章 『昭和天皇拝謁記』を読み解く――治安維持の観点から(中澤俊輔)1 昭和天皇と共産主義2 地方巡幸の警備問題3 血のメーデー事件と破防法成立おわりに第二章 昭和天皇の岸信介批判――石橋湛山の岸信介宛私信をめぐって(増田弘)1 石橋の僅差での逆転勝利2 石橋・岸対立の本質3 岸首相宛の石橋書簡発出4 昭和天皇の岸批判の真意5 石橋書簡の評価と意義第三章 岸信介と安保改定――皇室のアイゼンハワー訪日中止要請をめぐって(井上正也)1 安保改定と皇室2 安保闘争の激化3 岸政権の退陣第四章 昭和天皇の御下問を読み解く――皇室の未来と政治との関わりをめぐって(小宮京)1 皇室の未来を憂慮する2 政治との関わりを模索するおわりに第五章 昭和天皇と田中角栄――皇室と政治の攻防(舟橋正真)1 天皇訪米問題2 内奏漏洩事件おわりに第六章 三木武夫と昭和天皇――解散総選挙をめぐって(竹内桂)1 日本国憲法下の衆議院解散2 三木武夫と昭和天皇の関係3 昭和天皇在位五〇年記念式典と衆議院解散の問題おわりに第七章 「おことば」外交――昭和天皇の和解と苦悩(服部龍二)1 鄧小平来日と昭和天皇――福田内閣期2 全斗煥来日と昭和天皇――中曽根内閣期3 「戦争責任」の呪縛おわりにコラム1 「天皇メッセージ」と主権(河野康子)コラム2 内奏とは何か(小宮京)コラム3 「おことば」とは何か――昭和天皇の「意思」とのあいだ(内藤一成)あとがき(小宮京)人名索引
- 著者
- 出版社 筑摩書房
- ジャンル
- レーベル 筑摩選書
- シリーズ 「政治家」昭和天皇 ――本当に象徴だったのか
- 電子版配信開始日 2026/07/17
- ファイルサイズ 7.67 MB