茶樹を基本とした防霜の科学

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あらすじ

私が農業経験後に電気工事業を始めてまもなく1970年代前半に「防霜ファン」が考案されて、その設置工事の依頼を受けることになりました。当時は防霜ファンの効果もメカニズムもほぼ不明のままでしたが、以前から農産物のなかでも茶の遅れ霜の被害については興味も疑問もあったので、その解明に挑んでみようと思ったのです。 農産物の凍霜害の対応には、気象学と植物学の両方の知識と理解が必要となのですが、生産現場では昔からの言い伝えや勘違いもかなりあったように思われます。 防霜ファンの設置工事を始めてから、その修理も行うようになり、霜害の出方の確認や観測が多くの地点にわたって容易にできたことは、霜害を解明する研究に際し幸運でした。これらの研究成果をまとめたのが本書です。この書籍を通じて、生産者はじめ多くの関係者に防霜の理論を理解をしていただき、とくに防霜ファンの適正な運転で、収益をあげていただきたいと思っています。(あとがきより)

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