新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ

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本書は、聖書や神話などの物語を「大洪水のあと、ノアは酔っぱらった」「ワインに溺れて滅んだローマ帝国」など、ワインを切り口に、古典文学を現代人にも身近に感じさせる内容で読み解く新機軸の解説書&エッセイ集。2000 年に文春新書から発行された『ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ』の増補改訂復刻本です。芥川賞作家としても知られる著者は、「――ワイン好きの英国作家コリン・ウィルソンは、人類の文明は酒に酔うことなしには始まらなかった、とまで言っていて、私もそれに賛成である――」「――西欧文学の根底には、常にワインの香りが漂っている――」と記すように、難しいと敬遠しがちな古典文学も「ワイン」という視点から眺めれば、もっと面白さが増すのではないかと読者を導いてくれる。著者の歯に衣着せぬ、肩肘張らないほろ酔い談義的な解説はユニークで、ワインを嗜むように一杯、もう一杯と読み進むうちに、いつしか古典の面白さに酔いしれるはず。身近な酒「ワイン」を通じて、紐解く古典の魅力や新たな発見を、ワイン片手にお楽しみあれ。各章末掲載の古典作品にちなんだ試飲対談コラムもワインファン必読。 【目次】 第一章 大洪水のあと、ノアは酔っぱらった 『聖書』第二章 ギリシアの神々はわがままだった 『イーリアス』『オデュッセイア』第三章 生の根源はディオニュソス 『バッコスの信女』第四章 ワインに溺れて滅んだローマ帝国I『アエネーアス』とホラティウス第五章 ワインに溺れて滅んだローマ帝国II 『サテュリコン』第六章 ワインと聖杯伝説とイギリス人 『アーサー王の死』第七章 愛はすべてを征服すI 『カンタベリー物語』第八章 愛はすべてを征服すII 『デカメロン』第九章 おいらはすっぱいキリスト教徒 『ドン・キホーテ』

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