「ことばで伝える」ができない子どもたち 誰が〈ことばの力〉を育てるのか

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■乱暴な言葉で傷つけあう子どもたちが増えている「間違えて、調理実習のお鍋にトマトのヘタを入れちゃった」「きっしょ。死ねや」こういったやりとりが、実際に小学校で起きています。決して気持ち悪くも、死ぬ必要もない出来事です。調理実習の鍋に野菜のヘタが入ったら取りのぞけばいいだけ、間違えて入れてしまった子が取れないなら、別の子が取ればいいだけ、かけるべき言葉は「きしょい」ではなく「大丈夫だよ」などのはずです。でも、それができない子ども、何でも短絡的な短い言葉で表現し、周りの人を傷つけてしまう子どもが、いま、増えているのです。■〈ことばの力〉=子どもが自分の人生を切り拓くために必要な基礎力ノンフィクション作家であり、貧困、虐待などの社会課題の取材経験も豊富な著者は、〈ことばの力〉の低下は人生を切り拓く力の低下でもあると指摘します。人間の社会は言葉のやりとりによって成立しています。適切な言葉を多く知っていればいるほど、自分の状況を的確に説明し、周りの人に協力してもらったり、支援してもらったりすることが可能になります。また、国語はすべての学びのベースでもあるため、国語力の土台である〈ことばの力〉を伸ばすことで、社会をわたっていくために必要な読み書きの能力や学歴なども身につけることができます。■年齢に合った読書の方法、親子の会話メモなど、1000人以上の取材で分かった 〈ことばの力〉を身につける実践的な方法を紹介たとえば読書の場合も、年齢に合った本を選ぶことで〈ことばの力〉が伸びる、と著者は言います。本書ではそのような、少しの工夫で〈ことばの力〉が上がる方法を未就学児と、小学生以上(思春期)に分けて紹介しています。前作、ベストセラーとなった『ルポ 誰が国語力を殺すのか』から4年、「国語力」の土台となる〈ことばの力〉に踏み込んだ意欲作。子育て中のお父さんお母さんに、〈ことばの力〉の現実に直面している保育園、幼稚園、小学校などの教育関係者の皆さまにぜひ読んでいただきたい1冊です。

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