淫らな聖女たち

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作品情報
――耀司の世界には、おっぱいがあった。この刺激的な書きだしから、妖しい世界ははじまる。さらに、――顔を埋めればぬくぬくと温かく、ほのかに甘い肌の匂いと、柔らかな肉のたわみに鼻を塞がれ、息苦しいさせられる。それでも、いつまでもしがみつき、顔を寄せていたい、そんなおっぱいが。六歳だった耀司を残して家を出た母の記憶は、たわわに実るおっぱいだったのだ。大人になっても、母の残照としてのおっぱいを求め、そして苦しむ耀司。おっぱいとともに心と体が育っていく、無垢な男の淫らで逞しい成長譚。