蛍火艶夜 単話版第8話—坂ノ上庚二少佐中編—

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「…よりによって 何で俺なんだか」 相も変わらずめぼしい戦果はなく、兵はどんどん死んで行き、 若い連中からも気力が失われていったのかケンカも起きなくなった。 あの夜の交わり以来、伴の事が頭から離れない坂ノ上。 ふと妻子の写真に目をやり考えを巡らせていると、作戦室に呼ばれた。 「特攻作戦の構成員が決まった」 記されたその名前に——。 二人の漢の視線が合わさる時、解れ交わる夜が始まる——。 特攻隊を舞台に繰り広げられる、漢たちのアツき魂のいななきを、濃厚な筆致と人物描写で描きあげるオムニバスストーリー、眩惑の第八夜。

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