官能文学電子選集 川上宗薫『肌色あつめ』

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あらすじ

バンドマスターでピアノ講師でもある大町俊が出会う若い女たちはなぜか大町に触れただけで興奮する異常体質の持ち主だった。大町俊はクインテット(五重奏)のバンドマスターでアレンジャーやピアノ講師としての顔も持っている。大町が情事を重ねているのは女子大生の板倉弓子だ。そして、いつも身体を重ねる度に恍惚の言葉を発し、失神してしまう。そんな弓子が愛おしかった。ところが、あるとき、抱き合った際に違和感を感じた。いつもと反応が違うのだ。とっさにほかに男ができたことを感じ取り、激しく嫉妬を覚えた。あれほどのいい身体を持ち、セックスの反応も良い弓子を手放すのが惜しいのだ。そんなある日、大町は弓子の友人である花野りえに逢うことになる。大町はりえの身体に異常な興味を引かれる。というのも、大町の身体が触れただけで、りえは身震いし、陶酔するかのような表情を浮かべるからだった。そんな大町とりえを邪魔するのが同じバンドメンバーの秋山だった。じつは板倉弓子を奪ったのは秋山だった。しかし、りえにも興味を抱いた秋山は嫉妬に狂ったのだ。そんな最中に大町はりえの姉であるふゆのと知り合う。そして、ふゆのもまたりえと同じような体質の持ち主で、大町に異常に興奮するのだった。何度も身体を重ねるようになるが、大町のりえに対する欲望は決して薄れたわけではなかった・・・・・・。

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