世界地図と地球の時間 ――グリニッジ標準時と本初子午線

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20世紀、世界は標準化された――ロンドンの天文台が司る、巨大システムいま、この本を手に取ってくれたあなたは、地球上のどこにいるのか。それが地球上のどこであれ、正確に「ここ」と示すことができる便利な指標がある。「緯度」と「経度」である。経度と緯度を調べれば地球上の座標が定まり、時計を見れば、今が何時かすぐわかる。経度差から外国の時間も計算できる。便利だが、あまりに当たり前で、もはや意識すらされないこの時間と空間の指標が、世界で統一されたのは、19世紀末から20世紀中頃のことであった。同時に、イギリスのグリニッジ天文台という施設を基準とした世界中を覆うこの巨大なシステムが、各地域で各民族に流れていた時空の感覚を塗り替えてきた。いつ、どうして、時計と地図は標準化されたのか。その歴史に迫る。===【目次】はじめに第一章 世界地図を編む人々――並び立つ本初子午線1 世界の最西端2 大西洋からパリへ3 「この船」の現在地を知る4 それぞれの本初子午線第二章 グリニッジ天文台――空間と時間が交差する場所1 地図の帝国2 陸地測量部の設立、インドの地図化3 海図に描かれる世界4 時間の帝国第三章 多様な基準線、異なる時間――本初子午線をめぐる論争1 なぜ本初子午線の統一が必要になったのか2 ある鉄道技師のアイデア3 ピラミッドを基準とする4 メートル法との駆け引き第四章 本初子午線をめぐる外交――時間と空間の国際秩序1 国際子午線会議の開幕2 本初子午線と世界標準時の成立3 合理的で科学的な判断第五章 時間と空間の輸入――標準化への長い道のり1 日本標準時をつくる2 「太陽の時間」と「人工の時間」3 標準化のゆくえおわりにあとがき===

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