獄門撫子此処ニ在リ 5 ~我がいとしき怪物よ~
購入済み
シリーズ
全5冊
|
作品情報
たとえその母が、にせものだとしても――。いつものことである、はずだった。アマナとともに「どうも呪われているらしい」という廃屋を訪れた撫子は、子を求めるという怪異・姑獲鳥を斃す。だが不思議なことにその骸は行方知れずで、自宅に帰った撫子が出逢ったのは。「――おかえりなさぁ~い!」「……えっ?」見知らぬ「お母さん」だった。生まれながらに親を焼かれた獄門撫子には居るはずもない母が、いかにもお母さんといった風情でそこにいる。撫子が斃した姑獲鳥の残滓であるらしい彼女は、しかし全身全霊で撫子を愛そうとし、母を知らぬ撫子は戸惑うばかり。やがて消えるはずなのに撫子に愛を与える「ウバメ」の在りようを、アマナは『残酷な仕打ち』だと糾弾するが、彼女もまた、ままならぬ想いにとらわれていた。悩める彼女たちを嘲笑うように、人の域を外れた聖者達の野望が動き出す。聖地・天橋立を舞台に、この世の秩序さえ作りかえることができるという大霊祭。心を捨て去ろうとする者たちと対峙する中、互いへの想いゆえにすれ違う撫子とアマナ。やがて冷たい海に墜とされる撫子に、いとしき怪物が差し出すものはーー。うつくしくもおそろしい少女鬼譚、愛する人への想いが結ぶ、第五巻。※「ガ報」付き!※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。