輝山
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作品情報
読書メーターで感動の声多数!単行本刊行時、新聞・雑誌で書評掲載多数、話題の直木賞受賞第一作、待望の文庫化!世界遺産・石見銀山を舞台に直木賞作家が描く名もなき者たちの美しき生き様あの山は命の輝きを永遠に宿し続けるいのちの山――江戸後期、弘化年間。石見国大森銀山に赴き、大森代官所の中間として働く金吾は、江戸から代官・岩田鍬三郎の身辺を探る密命を帯びていた。間歩で鉱石を採掘し、気絶に罹り若くして命を落とす掘子、重い荷を運び母と妹を養う手子の少年、石を選別するユリ女――銀山で懸命に働く人びとの姿に心動かされる金吾。さらに彼らを慈悲深く見守る岩田を見て、金吾は己の命に疑問を抱く……。【目次】第一章 春雷第二章 炎熱の偈(げ)第三章 銀の鶴第四章 ありし月第五章 たたずむはまつ第六章 いのちの山