自閉症の息子が自立して生きる道

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【翔ちゃんねる-Fucoママ(渡部房子)から読者の皆様へ】翔太が自閉症とはっきり診断されたのは5歳でした。知りたかったのは障害名よりも療育方法でしたが、誰も具体的なことは教えてくれませんでした。専門書を読んだり、お母さん同士で情報交換したり、講演を聴いたりしながら、色々な療法に飛びついてはのめり込みました。当時の私は、学力をつければなんとかなるんじゃないか、小学校入学までには他の子に追いつけるんじゃないかと思っていたのです。彼の認知能力が伸びていけば、指示が通らないことも、思いどおりにならないときの大騒ぎも解決すると思っていたので、学習態度の悪さには目をつぶり、彼の機嫌をとりながら教材プリントに取り組ませました。日常生活でもパニックを起こされることを恐れ、腫ものに触れるように、いつも私や周囲が彼に合わせて配慮することが身についていました。その結果、翔太はわがままいっぱいの、扱いにくい野生動物のように育っていきました。分岐点は、小児科医の河島淳子先生が所長を務めるトモニ療育センターで息子が受けた発達検査でした。思いどおりにならず、金切り声で叫んだり、机や椅子をガタガタさせて大騒ぎする彼を見て「こんな状態で知識を身につけても、社会に出たときには通用しません。できる能力も整えてあげなければマイナスになるし、その能力を使うことはできません。むしろ邪魔です。大切なことは心を豊かに育てることです」と河島先生に指摘されたのです。そして、まずは私が変わろうと決心し、そしてそこから翔太と新たなスタートをきったのです。今は36歳で、一般企業に就職して18年目。家庭内では家事分担もし、休日は余暇も楽しんでいます。ここまでの成長記録をエッセイとして綴りました。

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