侯爵令嬢のユリアは白魔術師を目指しているが、一人娘であるがゆえに結婚話が進んでしまう。しかしその婚約者は、小太りでデリカシーのない最低男だった!どうにかこの結婚を破談にするため、ユリアは学生時代に学園で魔術を教わった、平民だが高位黒魔術師のルイとの偽装結婚を思いつく。見た目が良いにもかかわらず、女性関係の噂が一つもなかったルイには、女性には不能……つまり『ゲイ』であるという噂があった。人嫌いで女性嫌い、さらにゲイであるルイが自分に手を出す気などないと信じ、あえて「自分を好きにしていい」と条件も出したのである。無事に条件を受け入れてくれたルイとの結婚が決まり、さらにはルイの推薦で白魔術の仕事にも就けてユリアは舞い上がっていた。しかし婚約式の夜……ルイが当然のようにユリアに覆いかぶさってきて――!?「好きにしていいのだろう?」まさかの展開にパニックになりつつも、レイの甘く激しい愛撫にされるがままのユリア。ゲイじゃないどころか、夜が激しすぎて心も身体ももうとろとろ……!?『不能と噂の魔術師の夜が激しすぎて持ちません(2)』には「四、過去と優しい魔術」~「六、忍び寄る危険」までを収録