幻獣の國物語 【第9巻】

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あらすじ

幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は8つの王国からなる。有力なのはアトレイデス国王のボマレア連合王国、統利帝の可陀、女皇の秋津国である。夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが、両親が地球に逃れたため、地球で生まれ、地球で育った。幻獣の國と地球との扉は12年に一度開く。夏芽は両親の故郷を憧れ、幻獣の國を訪れたが、突如起こった戦争に巻き込まれて地球へ戻れなくなった。秋津国の皇子の導きで猫のラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザと秋津国に着くが、双子の秋津国皇子は残虐な性格で、同国の第3の皇子を憎悪していた。夏芽は双子皇子たちに殺されそうになり聖域に逃げ込んだが、そこで聖獣の子犬「高麗」と契約を結び、自分が特別な力を持った宿命的な存在であることを知る。第3の皇子と彼を憎悪する双子皇子の間の激しい戦いに、双子皇子が勝利するが、その過程で皇子たちは憎しみの対象が消え、夏芽の「人を憎まぬ心」に共感し、特別な絆を結ぶ。皇子たちはフィーロンに帰ろうとする夏芽を助け、秋津国を脱出しようとするが、クーデターが発生し、皇子とともに襲われる。夏芽たちはこれを倒すが、信じる者のために戦わざるを得ないことを自覚する。皇子たちは秋津国の首都、蒼天へ戻るが…蒼天では8大王家の王族たちが集まり、世界戦争を回避するための「全世界会議」が開催されようとしていた。

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全16冊

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