失恋レストラン ~涙のあとのひと皿~
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。好きな人に選ばれなかった夜も、推しの熱愛を知った朝も、大切な人を失ったあとも、お腹は空いてしまう。鎌倉・由比ガ浜を臨む国道134号沿いにある、小さなレストラン『凪』。湘南の食材を使った料理が並ぶこの店には、なぜか恋に傷ついた人たちがやってくる。ずっと応援してきた推しの熱愛報道に、食事も喉を通らなくなった高校生。親友に好きな人を奪われ、忘れるために鎌倉へやってきた大学生。好きな人の幸せを願いながら、自分の恋だけは叶わないと知っている会社員。そして、長年連れ添った夫を亡くし、ひとり分の食事を作ることになった女性。年齢も、相手も、恋のかたちも違う。それでも、「好きだった人がもう自分の隣にはいない」という痛みは、誰にとっても簡単に消せるものではない。そんな彼らの前に運ばれてくるのは……プロローグ みかん味のしらすサラダ第一話 片思いとオムライス第二話 メンチカツは半分こ第三話 ナポリタンは僕に似ていて第四話 ひとりぼっちのビーフカレー第五話 いちばん食べたいモンブランは第六話 愛をこねたハンバーグエピローグ 特別なキャベツサラダ失恋そのものをなかったことにはできなくても、おいしいものをひと口食べれば、止まっていた心がほんの少しだけ動きはじめる。忘れられなくてもいい。きれいに立ち直れなくてもいい。愛した人に愛されない苦しみを抱えながら、それでも人はお腹が空き、誰かの料理を「おいしい」と感じ、もう一度幸せになりたいと思ってしまう。泣いたあと、きっと温かいものが食べたくなる。鎌倉の海辺のレストランを舞台に描く、恋を失ったすべての人に贈る失恋物語。