ヨーロッパ哲学が誕生してすでに二十数世紀、その間生まれた幾多の作品のなかでも、面白さの点で「対話篇」(国家)は抜群である。そこには知識学や存在学や人間学に関する現代的思索の帰りゆく故郷がある。「国家」の完訳の他、ソクラテスの精神を如実に伝える代表二作を収録。〈収録タイトル〉国家/ソクラテスの弁明/クリトン※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
<われ疑う、ゆえに吾有り>とデカルトはいった。近代哲学の創始者デカルト、<彼は問題をまったく最初から始め直した英雄だ>とヘーゲルは言った。「方法序説」は哲学史上の<人間宣言>ともいうべき名著。「省察」はデカルトの<わが思索のあと>をしめす。他三代表作。〈収録タイトル〉知能指導の規則/方法序説/省察他※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
ゲーテ、マルクス、サルトルなどに多大の影響を与えた弧高の哲学者スピノザの著作は、彼らを通してもいまも生き続ける。ユダヤ教的一神論とデカルト哲学を綜合し、市民の自由と平和を守るための知性の改善と真の認識にいたる道を追求した。〈収録タイトル〉倫理学(エティカ)/知性改善論他※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
「純粋理性批判」は理性自身による理性能力の批判を試みて認識問題を根拠づけた歴史的著者であり、人間をして自然の立法者たらしめた最初のもの。これに「実践理性批判」「判断力批判」をあわせて、いわゆるカントの三批判書を完全収録し「永久平和論」を加えた。〈収録タイトル〉実践理性批判/判断力批判他※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
現代国家の構造を知るうえで必読の書。モンテスキューの三権分立論はフランス革命の指導者に武器を与え、アメリカ独立革命の精神的支柱となった。<自由とは法の許すすべてのことをなす権利だ>という彼の思想は、近代市民社会の原則として今も生きている。〈収録タイトル〉法の精神※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
<神は死んだ>。反時代的を標榜し病苦と孤独のなかに新しい価値原理「権力への意志」を生んだニーチェ。ニーチェはこれまで人間を弱化して来たキリスト教に代わって人間強化の思想「永遠回帰」により人間典型の育成を企てた。生への力強い励ましがわれわれを捉える。〈収録…
<理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。>本書は「論理学」「自然哲学」「精神哲学」の三部から成る一つの体系であり、なかでも「論理学」はヘーゲルの著作中で最もよく読まれており、ヘーゲルを理解する必読書である。〈収録タイトル〉エンチュクロペ…
‘人間は考える葦である’‘クレオパトラの鼻がもう少し低かったら…’などの鋭いアフォリズム。「パンセ」はパスカルが三十九歳で死んだ時、のこされた千にちかい断簡から集めたもの。十七世紀以来の幾多の版本を閲し、典拠の明らかなすべての断章を収めた唯一の完訳本。〈収録タイトル〉パンセ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
中国の文化の大山脈からは、いたるところに古典の泉が湧き出ている。「論語」「孟子」を表街道の儒教地帯をうるおす豊かな水源池とすれば「老子」「荘子」は裏街道に属する道教地帯を養う清冽な湖沢であろうか。中国文化を形成する最も根本的な、第一級の書を揃えた。〈収録…
モンテーニュくらいその作品のなかで自己を語る思想家は少ない。彼にとってはまず己れを知ることが必要であり、内外の自己を精神という精密な裏ごしにかけて吟味し、試すことが必要なのであった。フランスの近代思想は彼に始まる。パスカルはそこに<世俗の聖書>を見た。〈収録タイトル〉随想録(エセー)下※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
エンゲルスが、マルクシズムの理論的、実践的確立のために果たした役割は不滅である。「反デューリング論」はドイツ社会民主党の理論的混迷をすくう記念碑的労作。「空想より科学へ」は科学的社会主義の最高の入門書。マルクシズム研究に欠かせぬ名著をすべて収録した。〈収…
神にそむく現代思想の先駆。<同一の原本は無数の解釈を許す>ニーチェのこの言葉はだれよりもニーチェその人にあてはまるだろう。この二著のうちには、一切の価値の転換、超人、永却回帰、運命愛など、ニーチェ哲学の理念が、詩と思想の一体化として結晶している。〈収録タイトル〉こうツァラツストラは語った/この人を見よ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
マルクスに対決する現代最大の社会科学者はマックス・ウェーバーである。彼は歴史主義に対する批判と反省から出発して、政治・経済・社会の認識にまったく新しい境地をひらいた。彼はまた、社会学という回り道によって国家を科学的に分析し、方法論を確立した。この巻には解説者・高島善哉氏の選により、最も重要な論文七篇を「政治・社会論集」として収めている。
近代の思想史において、人間の生存を、絶対不可侵の自然権としてすべての社会組織の基礎たらしめたのは、ホッブズが最初である。本書の前半では国家を個人主義に基づいて再構成し、後半では、ローマ教会の支配体制に敢然と立ちむかってゆく。〈収録タイトル〉リヴァイアサン(国家論)※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
「資本論」は資本主義社会という特定の社会の経済構造を分析した著作であり、「資本の生産過程」「資本の流通過程」「資本制的生産の総過程」の三部からなる。マルクス主義が科学的社会主義と呼ばれるのは「資本論」が精緻を極めた論理と実証により貫かれているからである。マルクスの示した歴史的必然はすべての国の労働者階級によって、自由な歴史的行為へと転化されつつある。〈収録タイトル〉資本論2 編=エンゲルス※この電
「資本論」は資本主義社会という特定の社会の経済構造を分析した著作であり、「資本の生産過程」「資本の流通過程」「資本制的生産の総過程」の三部からなる。マルクス主義が科学的社会主義と呼ばれるのは「資本論」が精緻を極めた論理と実証により貫かれているからである。マルクスの示した歴史的必然はすべての国の労働者階級によって、自由な歴史的行為へと転化されつつある。〈収録タイトル〉資本論4 編=エンゲルス※この電
単なる思弁に基づくスコラ哲学に対立したベーコン。いっさいの先入見と謬見をすて、経験を知の源泉とすることによって、自然を正しく認識し、<知は力なり>を学問の最高課題とした。人間の知性による自然支配を説いた近代哲学の祖・ベーコンの三代著作。〈収録タイトル〉学問の進歩/ノヴム・オルガヌム他※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
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