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密室から忽然と消失した財宝の謎。14年前の真実が明かされる怒涛の30ページに目が離せない。『方舟』で注目される作家・夕木春央の本質がここにある!「あたし、まえはサーカスにいたの」大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。
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