マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するII 自由と闘争のパラドックスを越えて

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NHK「欲望の時代の哲学」「欲望の哲学史」がテレビで大きな反響を呼び,これを書籍化した『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』が哲学書としては異例の3.5万部の大ヒットとなったマルクス・ガブリエルが帰ってきた! 今度の舞台はニューヨーク。資本主義と民主主義の「実験場にして闘技場」・米国の中心地で、ドイツ哲学のホープであるガブリエルは何を見、何を思い、何を語るのか?!近年とくに自由と倫理の危機を語るガブリエルは、米国発のものの見方が危機の根源にあると見る。Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ章では、一見離れた「資本主義」と「哲学史」をつないで平易な言葉で語る。まずⅠ章で、高層ビルやブランドショップの並ぶ通りを歩きながら、そこに人々が感じる“自由”は米国の本質を表すと言う。しかしこの“自由”は「人間の意志」と「動物の欲求」を同一視してしまった結果生まれたものであり、カント以来の哲学者たちが唱えてきた「自由への意志」とは異なるもので、そのため人間は自ら人間性を破壊し始めていると説く。次にⅡ章で、国家情勢が数値で表されることについて、そこでは「生きる意味」の重要性が見落とされていることを指摘する。人は、数値が表すような「生存の条件」よりも、「生きる意味・目的」のほうを重視しており、各人がそれを味わうことのできる「倫理的社会」の構築に向かおうと言う。そしてⅢ章で、資本主義の新たなエンジンとなりつつある人工知能(AI)について、これが「現実を意味あるものとして認識できない」ことを指摘し警鐘を鳴らす。すなわち、現実は五感を駆使した「感覚=思考」によってこそ認識されるし、あくまで人間知性の可能性を信じる「ドイツ的理想主義」を掲げる。最後のⅣ章は、ガブリエルの議論を収録した話題書『未来への大分岐』で見事なコーディネーターとなった気鋭の経済学者・斎藤幸平との白熱の対話。ガブリエルは日本へも言及し、待ったなしの社会問題について徹底的に議論する。「どうせ資本主義は変わらない」というニヒリズムの蔓延を痛烈に批判し、すべての活動が持続可能性を志向すべきことを提言する。全篇にわたって、「哲学は時代との格闘だ」というガ…

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