謹訳 徒然草
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作品情報
【「はじめに」より】『徒然草』は、高校の教科書にも必ず出ていて、どなたも少しは読んだことがおありであろうと思う。『枕草子』と並んで、随筆文学の傑作として、古今の名著とすべきものであることは当然であるが、といってやはり、なかなか全部を通読した人はそんなに多くはないかもしれない。ひと続きの長い物語ではないから、かならずしも巻頭から巻末まで通読する必要もなく、気の向いたときに随時任意のページを開いて散読するのもよい。しかし、読み始めると、つい次の段も読んでみようかという気になって、いつの間にか読み耽ってしまう、それがこの本の卓抜なる力である。(「はじめに」より)-------------------------------------------------------------------とにもかくにも、虚言の多い世の中である。されば、嘘などは常にある珍しくもないことと思っておけば、万事間違わぬことであろう。およそ人はこぞって、自分にとって縁遠いことばかりを好むように見える。改めても益のないことは、改めないのを良しとするのである。名声や利欲に振り回されて、閑かな暇もなく、一生をあくせくと苦しめて終るのは、それこそ愚かなことだ。-------------------------------------------------------------------
- 著者
- 出版社 祥伝社
- ジャンル
- 電子版配信開始日 2026/11/09
- ファイルサイズ 11.10 MB
