奇妙な依頼

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あらすじ

玄関に出てみると、十六、七歳の娘が立っていた その時、リカがヒタと多喜夫の顔を見つめ、思い詰めたような表情で言った。「お願い、おじさん……。リカが不感症じゃないかどうか、確かめて下さい……。おじさんだったらわかるでしょう?」 多喜夫は虚を衝かれ、火のついた煙草をとり落としそうになった。(「少女、高原にて」) 他にも危ないめくるめく官能の極みの世界を描いた三つの作品「奇妙な調査」「残酷ダブルバーガー」「淫欲輻射線」を掲載。・少女、高原にて・奇妙な調査・残酷ダブルバーガー・淫欲輻射線●館淳一(たて・じゅんいち)1943年北海道生まれ。日大芸術学部放送学科卒。芸能誌記者、別荘管理人、フリー編集者を経て、1975年新感覚のSM作家としてデビュー、単行本はもちろん、中間小説誌、男性誌、新聞などで数多くの作品を発表している。ストーリーの面白さに官能描写のとけ込んだ独特の世界は数多くのファンに支持されている。『煽情マーメイド』『純白のガーターベルト』(双葉文庫)、『美母秘めた情事』(竹書房)、『夜の写生会』『継母の純情』(幻冬舎アウトロー文庫)、『ロリータの鞭』(無双舎文庫)など著書多数。

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