RULE MAKERS ルールとは適応するものではなく、変えていくものだ

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実力で勝って、ルールで負ける──。みなさんは覚えていらっしゃるだろうか?時は2012年のロンドンオリンピック。お家芸であるはずの日本柔道が歴史上はじめての金メダルゼロに終わった大会である。実はこの裏側では、さかのぼること07年に国際柔道連盟(IJF)会長に前ヨーロッパ柔道連盟会長が就任、以降ヨーロッパが得意な部分に焦点を合わせたルール改正が行われ、日本は苦しい戦いに終始したのである。「たとえ実力や技術で優れていたとしてもルールが変わることで状況が一変する」ことのわかりやすい一例だが、似たようなことがビジネスの世界でも頻繁に起きていることに、私たちは気づかなければならない。世界で勝ち抜いている企業はこの「ルール形成」に真剣に向かい合っているが日本企業は長年、世界標準のルール形成が苦手で不利な立場に甘んじてきた。 世界がより深く、濃くつながっていく中でルールとは決して「所与のもの」ではなく、みずから政府や外国政府に働きかけることで、変更・形成していくものだというマインド変換と覚悟が必要なのである。気候変動、デジタル化、グローバルなサプライチェーンなど世界標準のルールメイクが待ったなしで迫るなか、日本は官民含んでどのようにルール形成するべきだろうか。ダイキン峰野副社長はじめBCG、メルカリ、Luupの実例にも迫りながら徹底解剖。経営幹部、経営企画室、管理職必読の一冊といえよう。〇目次はじめに第1部 【完全図解】成長企業に学ぶ「ルールメイキング」戦略第2部 【BCG】コンサルはESG時代の「ルールメイカー」になる第3部  【直撃】メルカリの秘密部隊、パブリックアフェアーズとは?第4部 【進撃】ダイキン流「大ぼら」から始まる、海外制覇への道第5部 【LUUP】電動キックボード「規制の壁」を突破する全プラン※本書は経済メディア・NewsPicksに「世界を制するルールメイカー(2022年2~3月)」として特集され、現在も有料提供されているコンテンツを電子書籍向けに再編集した作品です。肩書、業績、法律などはすべてリリース時のものです。

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