ミステリの“裏番長”は短篇でも凄かった。生涯400篇の精髄に慄け!突如、舞台上で『ハムレット』の原典にないアドリブを口にした役者。奇妙な行動が図らずも暴きだした仰天の犯罪とは?(「シェイクスピアの誘拐」)――暗号、安楽椅子、倒叙、アリバイ、人間消失……ミステリの様々なテーマから8つを厳選。生涯400編の短編を執筆した鉄人作家が挑む遊び心とテクニックの集大成。超高難度の<テーマ縛り>短編集。(解説 有栖川有栖)〈目次〉Introduction 有栖川有栖シェイクスピアの誘拐年賀状・誤配知る愛する人へ盗癖現われない計算のできた犯行緑色の池のほとりClosing 有栖川有栖