フェイスブック、アリババ、ウーバー……。果敢な投資で巨大な富と力を得たベンチャーキャピタル。しかしその金と名声に目もくれぬ起業家が現れる。波乱と興奮のドラマは第二幕へ。・下巻は「若者たちの反乱」=ベンチャーキャピタルの言いなりにならない創業者が登場、その代表格がフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、ショーン・パーカーだ。彼らがいかに衝撃を与えたか、そして新しい投資のかたちは、どのように生まれ発展したのかを描く。・また、ピーターティールやアンドリーセンとホロウィッツなど、新たな世代のベンチャーキャピタリストが台頭し、スタートアップとの関係にも変化の季節が訪れる。 さらに、アリババをはじめ物語は中国も舞台とする。21世紀の初頭、巨大な経済マーケットを誇る一方、規制の厳しい大国に、どうやってマネーは入り込んでいったのかも、緻密な取材で明らかにする。・ベンチャーキャピタルの誕生と進化・発展の物語ののちに、経済社会的な意義、また問題点などにも言及、著者の鋭い洞察力が光る論考も大いに参考になる。