夢破れ、夢破れ、夢叶う ー アマチュア棋士がプロに勝ち、プロになった話

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あらすじ

奨励会制度導入後、奨励会への入会経験がなくプロになった棋士はいない奨励会に入ることすらできなかったサラリーマンが夢を叶えた道のりを綴る初の著書ほとんどの人は、奨励会に入ることもできなかった者が、プロになることなどできないと考えるだろう。 しかし私は、プロになることができた。(中略) では、なぜそんな私が、奨励会に入ることもなくプロになることができたのだろうか。半生を振り返りながら、私自身も、その答えを見つけ出したいと思う。―本文より岩手県釜石市出身の著者は、高校生の時に東日本大震災の津波で自宅が流失するという困難に見舞われながらも、プロ棋士になるという夢をあきらめず、何度も壁に跳ね返されながら、「非正規コース」で夢を勝ち取った。そんな異色の棋士がこれまでの経験や想いを綴る初の著書。【本書目次】第一章 将棋との出会い~ 奨励会に挑戦プロローグ突然の異変と将棋との出会い八人だけの将棋大会弟と一緒に教室に通う初めての全国大会兄弟で決勝の舞台に朝日アマ名人戦岩手県代表に中学三年で奨励会を受験二勝三敗、挑戦は終わったインタビュー(1) 土橋吉孝さん第二章 高校入学~東日本大震災私の故郷、釜石市鵜住居釜石高校に入学県内の強敵に苦戦菅井竜也四段との対局被災家が流された?「釜石の奇跡」十一メートルを超える津波避難所生活将棋が精神面の支えに家の土台からトロフィーと盾が見つかる島先生からの扇子第三章 大学入学~二度目の奨励会挑戦岩手県立大学に入学将棋部を立ち上げる学生名人戦で優勝アマ名人を獲得プロ相手の公式戦で初勝利奨励会三段リーグ編入試験の受験資格二度目の奨励会挑戦再び夢破れるこれで未練なく就職できる第四章 サラリーマン生活~プロ編入試験の受験資格獲得システムエンジニアとして働く仕事優先の生活職団戦で優勝コロナ禍をきっかけに将棋と向き合う再び訪れたチャンス退路を断つ竜王戦で四連勝序盤の研究にAIを活用無職の生活とお金の不安受験資格まであと一勝嬉しいというより、ほっとした資格を得ることができた要因師匠とのランチ試験官を誰にするか心を許せるアマ棋界の仲間第五章 プロへの挑戦遠山雄亮先生からのアドバイス平穏な気持ちで盤の前に座る編入試験第一局研究がうまく生きた一局編入試験第二局作戦は失敗したが崩れず指せた眠れない夜編入試験第三局後悔の一手振り飛車への対策編入試験第四局大きな落とし穴長い一日が終わるインタビュー(2) 遠山雄亮 六段インタビュー(3) 北島忠雄 七段エピローグおわりに[棋譜]棋士編入試験五番勝負

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