満州大動乱(2) 張家の野望

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あらすじ

陸軍大学校で教鞭を取る石原莞爾中佐に、昭和3年9月、異動の内示が下る。関東軍司令部への転属であった。その頃の満州では“満州某重大事件”の余波で混乱が続いていた。しかも北にはソ連、南には国民党、そして内には信用できない張学良と、前途多難な任地だ。石原は“児玉私案”の封印を解く時が来たと判断した。それは陸軍大将児玉源太郎が作成した、日本が中国とロシア両国と同時に戦う二正面作戦を回避しつつ、満州を独立した勢力圏として確保するための計画だった。満州赴任後、精力的に全土を回り、満州の状況を直接自分の目で確かめた石原に、ある決意が固まってくる……。「満州大動乱」シリーズ、第2弾。●高貫布士(たかぬき・のぶひと)1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。

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