始まりの木

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あらすじ

神様を探す二人の旅が始まる。「少しばかり不思議な話を書きました。木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」--夏川草介第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】 藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。“藤崎、旅の準備をしたまえ”※この作品は単行本版『始まりの木』として配信されていた作品の文庫本版です。

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