きっと千秋楽

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全1冊

作品情報

瀬奈沙友理は劇団シアターエッジに所属する35歳の女優。33歳の脚本家・拓也と場末の居酒屋で飲んでいた。すでに肉体関係もある彼が周りのサラリーマンに見せつけるように、ミニスカートの中に手を伸ばしてきた。羞恥心を覚えながらも興奮してしまった沙友理だったが、拓也は友人と飲むらしく別れて帰ることに。駅のホームで電車を待ちながら、沙友理は今の自分について考えた。ホームにある鏡を見ると、セミロングの栗髪、切れ長の目元に通った鼻筋、厚めの唇が写る。若い時は美人だと言われたが、その美貌も陰りが見えてきたように感じる。乳房の張りは昔ほどなくなり、くびれた腰には肉がつくようになった。昔は脚にも自信があったけど、今では露出するのが恥ずかしくなった。これが年齢を重ねて得た色気なんだと自分に言い聞かせる沙友理。そんな中、電車に乗っていると痴漢に遭遇して……。

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