立ち止まるぼくらと受け止めるノヘ

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あらすじ

2021年エアコミティア135にて頒布。表題作品のみの1作の作品です。1920年台のアフリカで、ある村がありました。その村では「死」は「悲しむもの」ではなく「通り過ぎるもの」「別の場所へ行くもの」とされ、一つ一つの死に対して過剰に思い入れることはないようにされていました。なぜならこの村では家畜が財産であり、貨幣でもあったからです。そんな中主人公は可愛がっていたウサギをなくし、墓を立てていました。彼は「通り過ぎる」という慣習とは裏腹にどうしても悲しい気持ちに浸ってしまいます。そんな中家に友達がやってきて、「死を慈しむお前にノヘに慰めてもらおう」と声をかけます。ノヘとは村の守り神であり、普段は家の中でマルルの赤い布、マアロのお香を炊いた中に暮らしています。でもノヘは機嫌が悪いとすぐに人を殺し、主人公も友達を二人殺されました。そんなノヘを恐れながらも友達に連れられ、主人公はノヘと会うことになります。この作品を描きながら、なんとなく生命のあり方について考えていました。死ぬというのはすごく悲しいことであり、悲嘆に暮れます。ただ、死ぬということに関して「悲しさ」だけではないアプローチはあるかな?と考えて描いていました。ポップなイラストと、不思議な世界観、黒々しい画面に興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。

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