異質を認め合う組織
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作品情報
【内容紹介】なぜ日本企業の多様性は、成果につながらないのか――。本書は、この根源的な問いから出発し、DEIB(Diversity, Equity, Inclusion, Belonging)を単なる理念や制度導入にとどめず、組織の持続的成長を実現するための「実践的な組織開発の方法論」として体系化した一冊です。第1章では、日本企業のエンゲージメントが世界最低水準にとどまる背景を、権力格差の大きさ、空気を読むハイコンテクスト文化、サイロ化した組織構造、滅私奉公的価値観などの構造的要因から解き明かします。さらに、多様性はイノベーションの源泉であると同時に、対立や分断を生む「諸刃の剣」であることを指摘し、コロナ禍により会社から離れた働き手の心をあらためて取り戻すために先進企業が取り組み始めた「ビロンギング(居場所感)」の要諦を提示します。第2章では、多様性を組織の力に変えるための「9つの視点」を提示します。知の多様性を高める条件、多様性が生む断層(フォールトライン)への対処、多元的無知の克服、心理的安全性の確保、職責の明確化、アンコンシャス・バイアスの克服、関係性の質の向上、EQの育成、そして「多様性への信念」の浸透――。これらを通じて、多様性が単なる人員構成の違いではなく、価値創造の基盤となるメカニズムを明らかにします。第3章では、理念を現実に変えるための具体的な実践策を、経営戦略、啓発施策、マネジメント改革、推進体制、人事制度の5つの領域から詳述します。トップの本気度を示すコミットメント、アンコンシャス・バイアス研修や体験型学習、管理型から支援型へのマネジメント転換、チェンジエージェントや従業員リソースグループ(ERG)の活用、公平性と透明性を組み込んだ制度設計など、現場で実行可能な施策を網羅しています。さらに、資生堂、JTB、丸井グループの事例を通じて、DEIBが実際にどのように組織変革とイノベーションを生み出しているのかを具体的に示します。これらの企業は、多様性を「配慮すべき課題」ではなく、「競争優位の源泉」として活用しています。本書の核心は、多様性とは単に異なる人材を集めることではなく、「異質を認め合い、その違いを価値に変える組織能力」であり、DEIの実践が「B(所属企業に留まって能力を発揮する)につながる」ことを示すことにあります。人事部門の幹部や経営者にとって、DEIBを経営の中核に据え、組織の創造性と競争力を高めるための理論と実践を兼ね備えた、必読の一冊です。【目次】第1章 なぜ多様性はうまく機能しないのか日本企業のエンゲージメントレベルは世界の最下位レベル日本企業のエンゲージメントが低迷する背景と課題多様性は諸刃の剣いま求められる組織開発のカギが「ビロンギングス」第2章 これからの組織開発に求められる9つの視点第1の視点:チームの「知の多様性」を高める第2の視点:チームの断層を埋める第3の視点:チームの「多元的無知」を乗り越える第4の視点:チームの心理的安全性を確保する第5の視点:メンバーの責任範囲を明確にする第6の視点:メンバーの「思考の枠組み」を広げる第7の視点:チームの関係性を充実させる第8の視点:メンバーの感情的知性(EQ)を高める第9の視点:「多様性への信念」をチームに浸透させる第3章 DEIB推進のための5つの取り組み第1の取り組み:施策の意義を腹落ちさせる第2の取り組み:啓発と浸透活動を行う第3の取り組み:マネジメントを再考する第4の取り組み:役割を明確に定義する第5の取り組み:問題回避策を立てる事例編Case1 個性を組織の力へと転換し、付加価値を創出——株式会社資生堂Case2 CDEIBOの下に「DEIB推進協議会」を設置——株式会社JTBCase3 理念・制度・文化を一体で捉えるDEIB経営戦略——株式会社丸井グループ
- 著者
- 出版社 日本能率協会マネジメントセンター
- ジャンル
- シリーズ 異質を認め合う組織
- 電子版配信開始日 2026/05/27
- ファイルサイズ - MB
