王妃の首飾り(中)

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全3冊

作品情報

王妃の醜聞は、王の耳にも入った。王妃は噂が偽りであることを証明するために王のもとヘジャンヌを連れて行く。舞踏会に行っていないと王妃は断言したが、目撃者の証言も多く、真相はわからない。だが王は、その夜は王妃の部屋で一緒にいたと明言して、王妃の潔白を証明する。宝石商が王宮に参上して、王が購入しようとした首飾りが売れたと報告した。謁見の場に同席していたジャンヌは、王妃がその首飾りを欲しがっていると直感で見抜いた。ジャンヌはそのことを、王妃の寵愛を得たいと望んでいた枢機卿口アンに告げた。ロアンが首飾りを購入して王妃に拝謁したことで、2人の間の敵対関係は終りになった。だが、そこにカリオストロ伯が登場し、ロアンへの古い貸し金の返済を迫った。ロアンは窮した。陰謀劇の裏には、人心掌握に優れ、根っからの野心家ジャンヌの姿があった。

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