台風でたどり着けなかった、あの日から7年。プロ一軍初登板は因縁の甲子園のマウンド。旧友や家族が見守る中、好ゲームは終盤にさしかかる……。気鋭の作家が贈る、“あの日のつづき”を描いた連作集。
カムチャツカ半島、ペトロパブロフスク・カムチャツキー。世界で最も早く一日が始まる街で、多彩な個性が交錯する。虚無感と飢餓感が漂う世界観。出口のない日常を淡々と綴る語り口。その独特な温度感に、読み進むほどにとらわれて離れがたくなってしまう。読後、心に深く刻まれる不思議な余韻が残る、青春ストーリー。「極東、極北、極寒の街の大学で教鞭を取るアジア系外国人。おそらくこれまでの日本文学にほとんど存在しなかっ
【電子版巻末には佳奈先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】「月野郵便局」。届けたいと強く祈れば必ず相手に届けてくれる不思議な場所。そこで働く局長の月野(つきの)と副局長の宇佐美(うさみ)、配達員の七尾(ななお)の三人も見た目は人間だがどこか人ならざる気配を宿し、今日も誰かの “届けられずにいるもの”を運んでいる。初恋の人への贈り物、愛する孫への手紙、ときには人から動物へ、亡き人からの言葉まで
新宿のガード下にはいろんなものが転がっている。中身を抜かれた財布や女、血まみれのヤクザ、どこぞの王子が投げた時計のダイヤ、ギターを爪弾く青年は悲哀を歌った。「ある晩、飛び立つ恋わずらい。なごり花咲く、あなたは来ない」駆け込み寺の番人は足かせのない死を憂う。「一番街で若い命が飛び降りた。ホストに嵌まってツケが溜まり、雑居ビルの屋上でヒールを脱いだ。通行人が巻き添えを食い、取りはぐれたホストは死屍に舌
あなたは女の腋に住んでみたい、と思ったことはありますか?そもそもどうやって住むの?女の腋で一日暮らせば、どんな景色が見えるの?そんな世界を覗かせてくれるのが、熟女フェチモデルの神崎まゆみ。ニッチなフェチのためにオーダーメイドで動画を作っている彼女が、実際に受けた不思議なオファーの数々。今夜届いたメッセージは「女の腋に住みたい」という男からだった。いったいなぜ?巨人フェチ、丸呑みフェチ、クラッシュフ
「正義」と「不安」がぶつかる世界で、誰もが揺れながら生きていた。銀山温泉の老舗旅館、福祉施設、学校、東京の夜の街――それぞれの場所で、日常が静かに軋みはじめる。コロナ禍がもたらした不条理は、分断を生み、平穏な日々を少しずつ変えていった。それでも人は生きていく。“決断”に揺れる人の心を、静かなユーモアで照らし出す。卒業式が消えた春。温泉街から人影が途絶え、福祉施設ではクラスターが発生する。社会の空気
配達中、後ろから突き飛ばされた朋也、振り返ると、そこにいたのは燃えさかる三つの生首、妖怪舞首だった。空中で罵り合う舞首を、朋也は睡蓮堂に連れていくが…?
女性の放尿姿に性的興奮を覚えるフェチは少なくない。『飲み会の帰りに尿意が我慢できなくなって、自分のバッグにこっそり放尿してしまうOLの姿を見たい』『スーパーの袋にオシッコをする熟女の放尿音を聞きたい』『汚れ物が詰まった洗濯カゴに向かって立ちションしてください』ニッチなフェチのためにオーダーメイドで動画を作る熟女モデル・神崎まゆみのもとには、このような変わったシチュエーションによる放尿動画の依頼も多
女のゾンビにエロティシズムを感じる人がいる。残虐性? お色気? それともリョナ?世の中に潜む女ゾンビフェチたちが求めるものとは──。ニッチなフェチのためのオーダーメイド動画を作る熟女フェチモデルの神崎まゆみのもとには、「ゾンビになってください」という依頼が最近殺到している。もちろん、ただの女ゾンビではない。裸で動物のモノマネをしたり、白目を剥いて意味不明なことを喚いたり、正気の沙汰ではないものばか
永遠に満たされない性的嗜好がある。例えば「女の腋に住みたい」「巨人の母親に踏み潰されたい」「水の底に沈む女性を眺めていたい」など。これらはアダルトビデオやフェチ系の動画で疑似体験することもできない。なぜなら、そのような特殊な性癖を満たしてくれる作品はこの世に存在しないからだ。ゆえに一生叶わぬ、誰からも共感されない性的嗜好を抱えて、生きづらさを感じている人も実はたくさんいる。では、そんなたったひとり
忙しい毎日に立ち止まったとき、あなたの心に浮かぶ「あの味」はありませんか?それは、高級な料理ではなく、懐かしい故郷の匂いや素朴な温もりを思い出させる特別な味覚です。本書『あの日、あの味。』は、仕事や人間関係、人生の岐路に悩む人々が、記憶の奥底に眠るご当地グルメをきっかけに、再び前を向いて歩き出す姿を描いた温かな短編集です。大阪のミックスジュースや青森のイカメンチなど、日本全国のローカルフードが五つ
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