私の名前はオティーリエ・シェフィンコ。 公爵家の一人娘にして——王太子妃から“悪役令嬢”と評されたはじかれ者。 しかし、貴族学園での二年目を迎えた頃、二人の友人が出来てしまった。 一人は王太子妃の寵愛を受ける少女ナーテ。そして、男子留学生のイフムート。 貴族社会では忌避され続ける私だが、三人で充実した学生生活を終えようとしていた。 「これより、貴様の罪の断罪を行う!!」 しかし、卒業パーティの最中、第二王子たちが私の罪を暴くと決起する。 そこには、彼らを扇動してきた王太子妃の姿も……。 「神に誓ってそのようなことはやっておりません」 これは理不尽な悪意と謂われない悪評に晒されながらも、気高く生きる令嬢の成長物語。 ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください