わたしのこと……好き……とか? 美形闇商人フーディエとの“借金婚”から始まった、裏街のあやしい魔法商店での新婚生活。形だけの夫婦のはずだったのに、あまりの距離の近さと突然のキスに混乱したリオは、気まずさから思わず家出をしてしまう! カレンの宿へ逃げ込み、住み込みで働き始めたリオ。だが、過保護な夫がそんな家出を黙って見過ごすはずもなく、宿屋の幼い末っ子を裏で買収(!?)して、ふたりきりの客室で見事に
俺と別れてほしい。ほかに好きな人ができた——半年ほど付き合ったアパレル勤務の彼に突然振られた美咲。通路を挟んだ隣の席からは、今まさに別れを切り出している女性の声が聞こえてくる。そして話を終えた女性は、おもむろに立ち上がってこちらにやって来るではないか! 声の主が美咲に告げた。私、今、この人と付き合ってるの。お互いの恋人同士が裏で付き合っていたという最悪な二股劇。その場に取り残されたの美咲とスポーツ
30歳までには、と婚活に励んできた鈴木柑奈子。医療事務として働く「にいみ小児科クリニック」では、つい彼氏がいると嘘をついて、引っ込みがつかなくなっている。空振り続きでまったく成果のないまま、いよいよその30歳の誕生日を目前に控えたある日、同世代の小児科医で跡取り息子の新見風和と二人で飲みに行った席で、「本当はそんな相手なんていないからでしょ?」と突っ込まれてしまう。強い口調で言い返しても、スルーさ
「あなたがいやじゃなければ——妙なところ、連れて行ってほしい、です」老舗の名家・二宮家の傍流に生まれ、親戚づきあいや理不尽に名家の看板を背負わされることに辟易していた二宮琴音は『年頃の普通の女性』としての暮らしを謳歌しようと就職を機に一人暮らしを始めた。しかし、社会人四年目になり、ようやく仕事にも自信を持てるようになってきた琴音を待っていたのは、勤務先の九条商事を擁するグループ創業家の嫡男・九条律
「我慢してるんですか? そうですよね。我慢できなくなるくらい気持ちよくさせられないなら、あなたの教えを受ける資格すらありませんよね」27歳の会社員・谷中咲良は、恋愛経験ゼロの処女である。学生時代のあだ名は「不感症」。感情を表に出さず、恋とは無縁の日々を送る咲良だったが、実はSNSでは恋愛アドバイザー「毒林檎」として21万人のフォロワーを持ち、多くの人の恋の悩みを救っていた。ある日、会社の新支社長就
伯爵令嬢リゼル・ペリエは転生者である。けれども、大ファンだった乙女ゲーム『花と竜の神子』の世界へ転生した彼女に与えられた役どころは、ヒロインでも悪役令嬢でもなく、目や鼻、口も眉もないのっぺらぼうの背景モブだった! 自身の引っ込み思案な性格では主役は張れない、と分かっているリゼルは、ゲームのメインキャラクターだけが美しい顔を持つ世界で「のっぺらぼうモブ」として生きていくことを静かに決意した。ただ、ゲ
「君が俺の妻になってくれるなら、援助を約束する。ただし君には祖母の前で、夫を慕う妻のふりをしてもらいたい。それが条件だ」白い結婚のまま夫を亡くし、出戻ったクロームリー伯爵家で刺繍の内職をして兄を支えるシンシア。浪費家の兄、ヴィンセントの賭博を止めるため王国最大の賭博場クロウキャッスルへ乗り込むが、莫大な借金を負ったヴィンセントは、あろうことか妹であるシンシアをルーレットの賭け代にしてしまう。勝負に
社交界デビューの日、婚約者のフランが美しい令嬢アマンダと愛を誓い合う現場を目撃してしまった侯爵令嬢ロザリー。普通なら修羅場必至——のはずが、恋は理屈ではなく、ある日突然「落ちる」もの。本で得た知識からそう信じるロザリーは、自分が二人の障害ならば円満に婚約を解消しようと決意する。だが、アマンダは公爵家嫡子で近衛騎士のレオニールの婚約者だった。互いのパートナー同士が恋に落ち、自分とレオニールが恋人たち
「名うての悪女ですって? 私、前世も含めて誰とも付き合ったことのない残念な子なんですけど!?」令和の日本からドルイユ王国の男爵令嬢に転生したミレイユ。とはいえ実家は、大金を積んで貴族籍を買ったばかりの元平民の商団主。前世では容姿に恵まれなかったものの、セクシー系美女となった今、愛人になれとしつこく言い寄った高位貴族を拒むうちに、あることないこと言いふらされて、いつのまにか悪女に仕立て上げられてしま
——愛、だなんて俺とは縁遠いものだと思っていたのに。花の国と呼ばれたアイゼンブルグ王国は、暴君が支配するナハト帝国の侵略によって滅ぼされた。王家唯一の生き残りとなった王女オルガは敵国へ連れて行かれるが、皇帝に殺されそうになったところを皇帝の弟フェルナンドに救われ、その庇護のもと大切に育てられる。それでも、祖国へ帰ることだけを心の支えに生きてきた。しかし八年後、成人したオルガは皇帝に妾として望まれて
赤い瞳と弱い魔力ゆえに家族に虐げられて育ったパトリシアは、支度金目当てで、気性の荒さで恐れられているトレビス伯爵へ嫁がされることに。しかし伯爵家では花嫁と認識されず、パトリシアはこれ幸いと“リーシェ”と名乗り、メイドとして働き始める。クセのある奥様にも気に入られ、穏やかなメイドライフを送っていたが、ある日、門限までに帰れなかったことで屋敷を閉め出され、さらに盗人と疑われてしまう。行き場を失った彼女
大陸に広がる“死の樹海”を統べる、悪しき魔女・ルフィナ。王族殺しの罪を背負った不老不死の彼女は、樹海の塔で数百年にわたり孤独に生きていた。死ぬこともできず、すべてを飲み込む樹海をひたすら抑え続ける日々。そんな彼女のもとに、体を蝕む呪いに侵された騎士・カミルが現れる。人外へと変わりゆく自らを救うため、彼は助けを求めるが、ルフィナは「あなたの呪いは解けない」と冷たく拒む。それでもカミルは諦めず、半ば強
介護士のいおりは、亡くなった大伯母・直の遺品整理のため、市ヶ谷の古い家を訪れる。その家を気に入り、引き継いで暮らすことに。そこで見つけたのは、直が想いを寄せていた相手・門倉孝一に宛てた、出されることのなかったラブレター。「もしかしたら届くかもしれない」と思い、いおりは手紙を投函する。三か月後、まさかの返事が届く。しかしその内容はどこか上から目線。腹を立てたいおりは、思わず直の名を名乗り返信してしま
「わたくしは、もう二度と死にたくない——」二次元のイケメンをこよなく愛するオタクOL・加治谷梨沙は、『ミルジュネアⅡ』に夢中だった。だがある豪雨の夜、男に襲われて橋から激流へ突き落とされてしまう。薄れゆく意識の中で救いを求めた瞬間、梨沙の中へ激しい怒りを伴った〝誰か〟の意識が流れ込み、目の前にゲームのウィンドウが現れる。《コンティニューしますか? ゲームを終えますか?》そして、謎の女性の声が選択を
「しっかり親孝行して、心残りのない状態で、俺のところに戻ってきて」高校時代にすれ違い、十年越しの再会で結ばれた図書館司書の鴨田透子と、一ノ瀬グループ御曹司の一ノ瀬航。ようやく両親から交際を認められ、結婚へ向けて歩み始めた二人だったが、透子は父との時間を大切にするため、一度同棲を解消して実家へ戻ることを決意する。離れて暮らしながらも愛を育み、少しずつ結婚への準備を進める透子と航。そんな中、透子が働く
莫大な持参金と引き換えに没落寸前のブルーロイド侯爵家へ嫁いだフォストレイ伯爵家令嬢アンゲリカは、結婚初夜にして夫から衝撃的な言葉を浴びせかけられてしまう。俺とお前の子が生まれることはない。俺には他に愛する女性がいる——それは、政略結婚だったふたりの関係が更に冷たいものとなることを示していた。それでもアンゲリカはこの婚姻を成立させるために努力した。どんな態度を取られてもぐっと堪え、大人しく、慎み深く
わたし、仕事初日にお仕えする方に嫌われたの——!?辺境の貧しいベルジエ子爵家の令嬢ルネは、領民とともに畑を耕し、屋敷の掃除までこなす働き者。冷害による不作で領地の暮らしが苦しくなる中、家計を助けるため仕事を探していた彼女は、王都の大聖堂で預言者に仕える侍女として働くことになる。初めて訪れた王都は、辺境育ちのルネが目を見張るほど華やかで壮麗な場所だった。その象徴ともいえる大聖堂の奥で出会ったのは、息
10年ぶりに再会した幼なじみは、あの低い声で私の名を呼んだ。止まっていた二人の時間が、花の香りと共にゆっくりと動き出す——10年前、意気揚々と故郷を飛び出し東京へ向かった澪。大学生活を経て就職した広告代理店では働くほどに心が削られ、とうとう身体を壊し、敗北感を抱えて故郷に戻ってきた。幼なじみの遼太と偶然再会した澪は、彼がこの10年、彼の亡き祖母・薫の花屋をずっと一人で守っていたことを知る。あれほど
「わざわざ虐げる気はない。だが、俺はお前と夫婦としての関係を望まない。それだけ承知しておけ」魔力に恵まれた名門・トールマン一族に生まれながら、ほとんど魔力を持たず“魔力なし”と蔑まれてきたエレン。幼くして両親を亡くし、本家に養子として引き取られた彼女は、家の道具として政略結婚のために育てられてきた。十六歳となったある秋の日、王命によって辺境を治める若き領主・ジェイク・リフターとの婚姻が決まる。だが
「いいぞ。君の好きなタイミングでイけばいい」ごく普通の会社員で特性を持たないベータとして平凡に生きてきた宮元由香里は、業務中に突如、原因不明の体調不良に襲われる。風邪とも違う異様な熱に戸惑う中、彼女の前に現れたのは、勤め先の社長・藤城冬真だった。アルファであり、若きエリートとして社会の頂点に立つ彼は本来なら交わることのない存在——しかし由香里にとっては、かつて満員電車で助けてくれた忘れられない人物
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