「かに座にある散開星団 重力でつながりあう/不規則でまばらな星の群れ/この蟹は ギリシア神話の レルネーの沼にすむ 化けガニ/かにの甲羅のあたり/プレセペは ぼお~っとひかってる」──ギリシャ神話や神話にちなんだ星座の伝説を換骨奪胎した独創的なストーリー、古代文明を生きる王族や名もなき哲学者の生き様を端的にかつ躍動的に活写したストーリーなどが連なる短編集。
ハヤミ家の神子のご神託が昨年はなかった。それが心もとなく、「守り人」である大学生たちも、住職、宮司たちも不安な様子を隠せない。四神の動きが活発になり、結界を張って街の安全祈願に取り組む彼ら。そして明らかになる、ハヤミの謎。──神子をやめ、一人の人間として生きていきたいと願うハヤミ。繊細な主人公と、彼を守り、魅了されている友達や大人たちの壮大な物語が完結。
龍と共にあるハヤミナオユキ、炎をまとう鳥が視えるタカシ、白虎を感じるケイスケ、玄武を呼び出すセイイチロウ。この現象は、ハヤミと関連するが、何の意思を告げようとしているのか。母代わりだったマキが家を出て、ハヤミはいっそう自分の疑問に没頭するようになる。自分の宿命について、両親の過去について、そして神子の役割と、そのために手放さなければならなかったものについて。
人類は、自らの手で「神」を創り出してしまったのか――2050年、ネオ東京。物流コンサルタント・荷宮璃子が調査を依頼されたのは、巨大物流センター「ロジマザー」で発生した誤出荷問題だった。超量子コンピュータを搭載したAIセンター長「トリプルミュー」が統括する、完璧なはずの物流システム。しかし調査を進めるうち、璃子は違和感を覚え始める。あまりにも整然としすぎた施設、不自然なまでに完璧な説明――何かが隠さ
誰もあたしに気づいてくれない。あたし幽霊になったんだ……でも、なぜ? 個性的な姉妹の闘いを描くほろ苦くて暖かい、時空を超えたファンタジイ。英国ファンタジイの女王(『ハウルの動く城』原作者)の異色作。
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