鬼を狩る一族である「道間」家に生まれながら能力を持たず、忌むべき色である赤髪で生まれたユキは両親から疎まれ、ある日、父によって山奥に捨てられる。夜が更け、凍死寸前の彼女の前に現れたのは、月のように美しい鬼の青年だった。道間を憎む彼に命を絶たれたユキは、気が付くと鬼の里にある彼の屋敷に寝かされていた。鬼の頭領である彼――千早はユキを鬼として生き返らせたという。そのまま彼に仕えることになったユキだが、
ごく稀に、人魚の血を宿した不老の乙女「姫魚」が生まれる汐国。姫魚は交わった者を不老にし、泡となって消える――。そんな伝承が残るこの国には、姫魚は皇帝に献上される習わしがあった。慕っていた姉分が姫魚になり、前皇帝・蒼月に殺された過去を持つ真珠は、ある日自身も姫魚だと判明し後宮入りすることに。まずは邪魔な皇帝・緋月を殺めようとすると、なぜか「手を組まないか」と提案される。聞けば、緋月も異母兄の蒼月と確
精神状態に不安を感じ、自身の意志で閉鎖病棟に入院した著者が日々、綴った病棟での生活。笑いあり涙あり、さまざまな入院患者が繰り広げる閉鎖病棟ならではのエピソードの数々。壁一枚向こうにある生活に戻ると私たちは変な人、壁のこちら側(病院内)では普通の人と著者が語る、ユーモアとペーソスあふれる真実の記録――。
閉鎖された病棟の中にいると、異常が異常ではなくなり、普通になってしまう。それぞれの病が互いに交錯し、友だち関係がいとも簡単に崩れることもあれば、熱い友情で結ばれることもある。覗き見することの許されない閉鎖病棟の世界へ、この本があなたを誘導します。
祖母の葬式が終わり、家族で祖父の生家に向かった天宇(たう)。母屋の蔵で、祖父が十代のころに書いた手記を見つけた。中学生だった祖父に興味をもち、「開くなら、あそこがいいな」と、町を見下ろす休憩所にやってきた。そこで出会った女性に「わたしがあなたなら、読むかもしれません」と、背中を押された天宇。昭和二十六年八月と記された表紙が風でめくれると、こう書かれていた。「あれから六年がたった。……できるだけ正し
赤ちゃんドラゴン連れで入れるカフェを切り盛りするサフィラ。町の御曹司から持ち込まれた“仕事”が、恋と波乱の始まりで…絶賛続々!少し不思議な癒し系ロマンス。特製ラテと絶品スイーツをゆったり楽しめるカフェを作る――半年前、長年の夢を叶えたサフィラは、赤字続きながらも充実した毎日を送っていた。そんなある日、名門一族の跡取り、エイデンが小さなドラゴンを連れてやってくる。容姿端麗、町中の女性の噂の的ながら、
名古屋駅西の再開発を機に祖父から老舗喫茶店ユトリロを引き継いだ龍。だがその再開発は諸問題により停滞し、ユトリロもその影響を免れない。それでも龍は、ユトリロを存続させるため、懸命に試行錯誤する! そんな龍に気づきを与えてくれるのは、やっぱり美味しい名古屋めし。駅西の、ユトリロの、そして龍の未来が見えてくる、名古屋愛満載ご当地グルメ小説!
汽車で小旅行に出た朋也と美夜だが、ダイダラボッチが線路を踏んだため、途中で運休に。やむなく歩き出した朋也たちがたどり着いたのは、建設途中のお菓子の家だった。
洋服店で働きながら、人生を変えるために一大決心をし、タレント事務所のオーディションを受けた主人公。沖縄から東京へ。不安と憧れの中で交錯する主人公の想いは果たして結実するのだろうか。そしてその先にあるもんは――。
パン屋のチャコちゃんはいつもお母さんと一緒にホームにパンを売りに出かけています。ある日、中村さんというおばあちゃんが行方不明になりました。みんな大さわぎです。チャコちゃんも中村さんを探します。やっと見つけた時、中村さんは――。
検査の結果、発達障害の中の自閉症スペクトラム障害と診断された北山カイトは、心理療法を受け、カウンセリングに通い始める。やがて北山は保健室登校を開始するのだが――。障害に悩み、苦しみながら、自分の生き方を取り戻していく。――自伝的小説の白眉、ここに完結!
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